サウンドカード / スピーカー
  ├ 1. 「サウンドカード」と「スピーカー」について
  ├ 2. 付属のサウンドカードの種類をチェック!
  ├ 3. サウンドカードの「5.1ch」「7.1ch」ってナニ?
  └ 4. 目的に合ったスピーカーを選びましょう!
  └ 5. ゲーム用PCなら、サウンドカード選択の余地あり


 1.「サウンドカード」 と 「スピーカー」 について TOPへ戻る
 パソコンの音を出すには、パソコン本体に内蔵されている「サウンドカード」と外部の「スピーカー」が必要となります。
 サウンドカードは、音声の入出力機能を拡張するモジュール(パーツ)になります。通常、マザーボードに標準装備(オンボード / チップセット内蔵)されており、それをそのまま利用しても(グレードアップしなくても)、良い音を生成してくれます(HDオーディオ対応の場合。詳細後述)。
 スピーカーについても、あらかじめ標準装備されていることが多く、「並みの音が出ればいい」というなら、それで十分だと思います。ただし、実際に使ってみて「音質があまり良くない」場合がありますので、そんなときは現在お持ちのパソコンの外付けスピーカーを再利用するといいですね。お金の節約にもなります。
 なお、以下の項目は 少々詳しい内容 になりますので、音響についてもう少しお知りになりたいようでしたらお読みいただければと思います (お忙しい方は読み飛ばしていただいて構いません)。

 2.付属のサウンドカードの種類をチェック! TOPへ戻る
 前述のとおり、パソコンの音を入出力するには、「サウンドカード」というパーツが必要になりますが、どのパソコンであっても最初から必ず付いています(オンボード又はチップセット内蔵)。
 最近のサウンドカードは、「High Defintion Audio(ハイ・デフィニション・オーディオ)」に対応したものが大半を占めます(HDオーディオ / HDA / HDサウンド)。これは、192kHz/32ビットの音声を最大で7.1ch (7.1チャンネル) 又は 8ch (8チャンネル) 同時再生することができるオーディオ規格であり、従前の規格よりも更にクオリティの高い音質を楽しめるというものです(コンポ並みの音質を再現可能)。なお、「最大で8チャンネルまで対応可能な規格」なので、選ぶパソコンによっては 「5.1ch」 対応となっている場合があります(標準装備のサウンドカードは、5.1ch 対応の HDオーディオ が多いようです)。
 パソコンのオーディオ規格(HDオーディオ&○○ch)を知りたい場合は、カスタマイズページの「サウンド(サウンドカード)」の項目か、パソコンの「製品仕様」又は「基本スペック」の項目を見ると、いずれかの箇所に記載してあります(一部のパソコンはHDオーディオと表示していなかったり、HDオーディオでない場合もあります)。

 3.サウンドカードの「5.1ch」「7.1ch」ってナニ? TOPへ戻る
 サウンドカードの「5.1ch (5.1チャンネル)」「7.1ch (7.1チャンネル)」といったチャンネル数は、「対応できるスピーカーの本数」を示しています。スピーカーは、「2ch」「2.1ch」「5.1ch」「6.1ch」「7.1ch」などに大別されます。以下に具体的に説明します。
 「2ch」は、スピーカー(フロントスピーカー)が左右2本付いているという意味です。2.1chは、2本のスピーカーに加えて「サブウーファー(低音用スピーカー)」が装備されている(0.1ch)という意味になります。
 「5.1ch」は、5本のスピーカーに1本のサブウーファーがつきます。5本のスピーカーとは、フロントスピーカー 2本(前方左右に配置)、センタースピーカー 1本(前方中央に配置。映画のセリフなどをリアルに再現)、リアスピーカー 左右2本(サラウンドスピーカー。後方に配置。後方音や反響音を再現)になります。
 「6.1ch」は、リアスピーカーが3本、7.1chはリアスピーカーが4本といったスタイルになります。
 ・・・と、説明が少し細かくなりましたが、サウンドカードが「5.1ch」となっていたら、「フロントスピーカー2本、センタースピーカー1本、リアスピーカー2本、サブウーファー1本まで設置できますよ」という意味になります。


 4.目的に合ったスピーカーを選びましょう! TOPへ戻る
 目的に合わせたスピーカーを選びましょう。「並みの音が出ればいい」というのなら、セットで付いてくる付属のスピーカーをそのまま利用すれば十分だと思います。ただし、付属のスピーカー(2chスピーカーなど)は音質があまり良くない場合には、現在持っているパソコンの外付けスピーカーを再利用するか、この際思い切って新品購入を検討してみるのも悪くないと思います。
 DVD映画やお気に入りの音楽などを迫力音&高音質で楽しみたいなら、5.1chや7.1chのスピーカーを追加で設置してみるのもいいですね。DVD映画などは、5.1ch音源のものが多数を占めるので、臨場感を満喫できます。
 前述しましたが、最近のパソコンの大半はHDオーディオを搭載しており、スピーカーを高品質のものにすれば、クオリティの高い音質を再現できるようになっています。
 ただし、一部のパソコンはHDオーディオ非対応であったり、HDオーディオ対応であっても「チャンネル数」が少なかったりすることもありますので、高音質スピーカーへグレードアップする場合には、サウンドカードが「HDオーディオ対応かどうか」、「何チャンネル対応のものかどうか」 についてあらかじめチェックし、必要に応じてサウンドカードもグレードアップする必要があります。「7.1chのスピーカーを買ったのに、パソコン本体のサウンドカードは5.1ch対応のものだった」という事態にならないよう、お気をつけください。

 5.ゲーム用PCならサウンドカード選択の余地あり TOPへ戻る
 最近のパソコン用ゲーム(3Dゲーム)は、音声の3Dエフェクト処理、同時発音数の増加、多チャンネル化などが進んでおり、オンボードのサウンドカードでは対応しきれなくなってきています。このため、ゲーム用としてもパソコンを利用したい場合は、オプションでハイグレードなサウンドカードを搭載すると良いと思います。
 高性能なサウンドカードであれば、前述のような音声処理をこなしてくれるだけでなく、内蔵の「デジタルシグナルプロセッサ(オーディオプロセッサ)」が音響の計算をしてくれるので、CPUへの負荷も軽減してくれます(CPUが Core 2 Duo など高性能なものであれば、負荷の問題は関係ありません)。また、モノによっては、スピーカーやヘッドフォンなどの再生環境を問わず、優れたサラウンド再生が可能となっているものもあります。